動物にも熱中症!?
梅雨に入って湿度も高まり、蒸し暑く感じることが増えてくるこの時期。
人と同じ生活環境で過ごす動物たちにとって、気を付けてあげなければならない事の一つに“熱中症”があります。
“熱中症”とは、高温多湿が原因で、体温調節機能がうまく働かなくなり、高体温による細胞障害が全身臓器に及んで、多臓器不全の状態に陥ることを言います。
これからのシーズンは、炎天下にさらされることだけが原因ではありません。 換気の悪い閉鎖空間(車、ケージ等)で長時間過ごす事でも、熱中症は起こってしまいます。
散歩で外出する犬以外の、室内にいる猫やウサギやフェレットなどの小動物にもその危険性があるという事です。
呼吸困難、頻脈、重度の場合は痙攣を起こしたり、昏睡状態に陥ったりする、非常に恐ろしい熱中症。肥満、短頭種(パグ、フレンチブルドッグ、ペキニーズ等)、上部気道疾患など、生活環境以外にも危険要因となる問題はありますので、正しい食事管理で減量をしたり、外科的治療が可能なものは手術を行ったりすることで、予防をする事もできます。
夏本番だけでなく、気温や湿度の安定しないこの時期から、ご家庭でもしっかり注意して熱中症の予防に努めましょう!