うさぎの斜頚

うさぎの斜頚

急に首が傾き、時にはその方向に体ごと転がるような症状がみられた時、 これを斜頚と言います。前庭疾患で起きる症状の一つで、病名ではありません。

前庭疾患は、脳自体に問題があって起こる中枢性と、内耳に問題がある場合の末梢性があります。 これはウサギに限ることではありませんが、ウサギで最も多いその原因には、細菌や寄生虫の感染症が挙げられます。 根治は難しいものですが、治療としては抗生剤や駆虫剤などと、平衡感覚の異常からくる船酔いのような状態を緩和するための薬剤の投与を行ないます。

斜頚自体が元に戻らなくても、その他の一般状態が安定すれば生活を長く送ることも可能です。

・床材を滑りにくく軟らかいものに変える。
・転がってしまった時に障害物となるものを
ケージ内になるべく置かない。

など、治療だけでなく生活環境をきちんと整えてあげることが、病気にかかっていても質の良い生活を送るために重要な事なのです。