各種予防注射

犬、猫、フェレットに接種を行います。犬では狂犬病予防法により、狂犬病ワクチンの接種が法律で義務付けられています。

犬ではジステンパーウイルス、パルボウイルス、アデノウイルスに対するワクチン接種が非常に重要です。混合ワクチンはこれらの感染症の予防に有効です。

猫では汎白血球減少症（猫パルボウイルス）、ヘルペスウイルス、カリシウイルスに対するワクチン接種が非常に重要です。混合ワクチンはこれらの感染症の予防に有効です。また猫白血病ウイルス（FeLV）ワクチンは感染の危険性がある環境（屋外での生活、同居猫がFeLV感染がある）では接種が推奨されます。

フェレットは犬ジステンパーウイルスに対するワクチン接種が必要ですが、国内にはフェレットに承認されたワクチンはありません。犬用の犬ジステンパーワクチンは使用できません。

ワクチン接種は動物たちが健康に生活を送る上で必要不可欠です。また人への感染（狂犬病）の予防上、大変重要なことです。

ワクチンはとても安全で、若齢から高齢動物、病気の動物（※）にも接種が可能な薬剤です。しかし稀に、ワクチン接種による副作用として、ワクチンアレルギーや注射部反応性肉腫の発生が見られることがあります。その際には病院にて適切な処置を受けて頂きます。

（※）溶血性貧血や血小板減少症などの免疫介在性疾患が病歴にある場合には接種を行わない方が良いです。